G Suiteあらため『Google Workspace』を導入、全社対応でフリーアカウントから移行しました
Google Workspaceを導入しました
先日から弊社ではクラウドで様々なサービスを受けられるグループウェア「G Suite」あらため「Google Workspace」を導入、移行を進めております。
まさに導入を進めているタイミングで、G Suiteはリブランディングにより、名称を「Google Workspace」に変更、各サービスのアイコンも四色のカラフルなものに一新されました。
お客様に未来の働き方に備えていただくために、2020 年 10 月 6 日、新しいブランド、サービス エクスペリエンス、一連のサービスを導入いたしました。この変更の一環として、G Suite は Google Workspace となりました。自宅、勤務先、教室のどこにいても、Google Workspace を使用してドキュメントの作成、コミュニケーション、コラボレーションを行うことができます。
Google 管理コンソール、オンライン ヘルプ、各種のお知らせメールでは、新しいサービス名とロゴに切り替わります。
実際にGoogleWorkspaceとなることで、G Suiteからどのような変更があったかを調べてみました。
使える基本的なツールやサービス(Gmail、Drive、Meet、Calenderなど)は、特に変更ありません。 大まかな変更点は以下の4点に集約されるかと思います。
- 機能・料金プランにあたる「エディション」の構成が変更、追加された
- エディションによっては、これまで無制限だったストレージ容量と利用人数の上限が厳しくなった
- Gmail、Chat、Meetsなどの機能を一画面で操作できるなど、新しい機能が拡充される
- Chat、Meetのセキュリティ面が強化された
元々G suiteを利用していたわけではなく、フリーアカウントからの移行となるので、 「エディション」の構成変更に関しては個人的には、そうなんだ、という程度の認識になります。
それよりも実際に利用していくなかで、どういった機能やメリットが享受できるのかという点が気になるところです。が、機能自体は公表されているものの実装は「待ち」といった機能もあるようで、全貌はこれから見ていかないと分からないようです。(※2020.10.29現在)
情報は日々こちらの公式ブログで更新されているようですので、気になる方は随時チェックされると最新の状況が把握できるかと思います。
GoogleWorkspaceのエディション構成
GoogleWorkspaceの料金構成は、月額の料金設定やエディション名などを基本的にG Suiteを踏襲しているようです。そのうえでプランを細分化し、ニーズに合わせてサービスを提供できる形となっています。
そのなかで、おそらくG SuiteユーザーにとってGoogle Workspaceへの刷新で最も大きな変更となったのはストレージ容量や利用人数の上限設定だと思われます。
G SuiteのBusinessエディションでは「上限なし」だったストレージ容量が、 Google Workspaceでは「Business Standard: 2TB」「Business Plus: 5TB」と上限ありに変更となりました。
ユーザー上限に関しても「Business Plus」で300人まで、と上限が設定されました。それ以上のストレージや利用人数を選びたいという方は、「大規模ビジネス (Enterprise)」エディションを選ぶ必要があります。
また、エディションによっては新機能の「App Sheets(コード記述なしのアプリケーション開発プラットフォーム)」や、「Google Vault(組織のデータ保持と電子情報開示のためのツール)」を利用できるので、構成変更の恩恵を受ける場合もあるかと思います。
各エディションで利用できる主なサービス内容は以下の通りですので、確認して頂くとよいでしょう。
エディション | Business Starter | Business Standard | Business Plus | Enterprise |
---|---|---|---|---|
ユーザーあたりの月額 | 680円 | 1,360円 | 2,040円 | お問い合わせ |
Gmail ビジネス用メール | ● | ● | ● | ● |
ビジネス用のカスタムメール | ● | ● | ● | ● |
99.9% 以上の攻撃をブロックするフィッシングおよび迷惑メール保護機能 | ● | ● | ● | ● |
広告なしのメール機能 | ● | ● | ● | ● |
Meet 音声会議とビデオ会議 | 100人まで参加可能 | 150人まで参加可能 | 250人まで参加可能 | 250人まで参加可能 |
会議の長さ(最長) | 24時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
参加用電話番号(米国電話番号または国際電話番号) | ● | ● | ● | ● |
デジタル ホワイトボード | ● | ● | ● | ● |
会議を録画して Google ドライブに保存 | × | ● | ● | ● |
ドライブ セキュリティ保護されたクラウド ストレージ | ユーザーあたり 30 GB | ユーザーあたり 2 TB | ユーザーあたり 5 TB | 必要に応じて拡張可能 |
ドライブ ファイル ストリーム | ● | ● | ● | ● |
Chat チーム メッセージ | ● | ● | ● | ● |
履歴をデフォルトで有効または無効にする | × | ● | ● | ● |
招待状の自動承諾 | × | ● | ● | ● |
カレンダー 共有カレンダー | ● | ● | ● | ● |
会議室をブラウジングして予約する | ● | ● | ● | ● |
ドキュメント、スプレッドシート、スライド コラボレーションによるコンテンツ作成 | ● | ● | ● | ● |
共有メモの作成 | ● | ● | ● | ● |
Google サイト ウェブサイト作成ツール | ● | ● | ● | ● |
フォームのアンケート作成ツール | ● | ● | ● | ● |
Office ファイルとの相互運用 | ● | ● | ● | ● |
スマートフィル、スマート クリーンアップ、回答を使って容易に分析 | ● | ● | ● | ● |
AppSheet コーディングなしでアプリを作成する | × | × | × | ● |
Currents 従業員の連携 | ● | ● | ● | ● |
Cloud Search 便利な検索機能 | × | 自社データ | 自社データ | 自社とサードパーティのデータ |
セキュリティと管理 | ||||
2 段階認証プロセス | ● | ● | ● | ● |
グループベースのポリシー管理 | ● | ● | ● | ● |
高度な保護機能プログラム | ● | ● | ● | ● |
エンドポイント管理 | 基本 | 基本 | 基本 | 大規模ビジネス |
(引用元:Google Workspace公式サイト)
そもそも「Google Workspace」でできること
Google Workspaceでできることは基本的にはG Suiteから変わりありません。
Gmail、カレンダー、Meet、Chat、Currents、ドライブ、スプレッドシート、ドキュメント、スライダーなどのツールを利用できます。
ドメイン単位で権限などを設定できるので、チームや会社単位で高セキュリティを維持できます。共有カレンダーの設定などが可能なため、各ツールで情報共有しやすくなるというメリットもあります。
さらに、これからGoogle Workspaceの機能として新しく追加されていく内容がいくつかあり、今後数ヶ月で全ユーザーに公開されていくようですが、その中でも気になった機能をピックアップしてみます。
一画面からすぐに他のツールを操作できるようになり、各ツールの連携がスムーズになる
まさにGoogle Workspaceの名前が示すとおりの機能ですが、一つのワークスペース=画面のなかでメール、カレンダー、チャット、ミート、ドキュメントなどを扱えるようになるようです。
他の機能追加としては、以下のようなものが挙げられます。
- チャットでドキュメントの共同編集機能が追加
- ミートのピクチャーインピクチャー機能が、メール、チャットにも搭載
- メールで、ドキュメントやスプレッドシートの編集が可能になり、権限を変更する際にわざわざ各ファイルを開く手間が不要に
- マイドライブでofficeファイルを開く際、プレビュー画面が表示されることなくデフォルトでoffice編集画面に移行
これらの変更は、どのツールを使っていても作業の移行や並行が可能な限りシームレスになるように、各作業が少しでも効率的に行えるように、という点で共通しているように思います。
なかには細かい変更点もありますが、このような改良を続けていってもらえるのであれば、今後Google Workspaceを活用していくなかで、小さいように見えて小さくないメリットを得られるのではないかという期待感を覚えました。